酒と車の日々

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クラウドファンディング炎上に思う事 ~乗り物好きが集まれる飲食店を経営したい~

time 2019/08/17

クラウドファンディング炎上に思う事 ~乗り物好きが集まれる飲食店を経営したい~

乗り物好きが集える飲食店を経営したい

Twitterの車界隈で今週TLを賑わせた話題。

それは、カスタムしたR35 GT-Rを親子でそれぞれ所有し、

Twitterの車好き老若男女(?)のフォロワー4万人以上を抱えるY君。

自分も過去にプチオフで会ったことがあり、車の感じからヤンキーっぽいのかなって最初は思ってましたけど、会ってみたらそんな事なくて、屈託のない、良い意味で子供っぽさがあって、柔らかくて好印象でした。

 

彼の夢は、

乗り物好きが集える飲食店を開きたい

というもの。

 

この構想は彼の中で5年ほど温めていたものらしい。

集まれる場所が消えていく現実

Twitterで発せられる彼の言葉を読んでいくと、

近年、車好きが集まれる場所がどんどん無くなっている、

そこで、自分で土地を買い、気軽にMT等々開ける飲食店を開くんだ!

という事が書いてありました。

 

自分も新車の慣らしで首都高へ頻繁に出かけてましたが、週末の夜ともなれば、どこからともなく様々なジャンルの車が芝浦PAや辰巳PA、大黒PAに集まり、そこで軽いオフ会のようなノリで皆楽しんでいます。

そこで感じるのは、結構若い人が多いという事。

よく若者の車離れなどと言われますが、ここへ来ると全然そんな事ないなって感じます。

若者が車に興味が出ないのは、最早車は気軽に買えるものでは無くなったという経済的な要因もあるでしょう。

そして少なくなった車好きの若者達でさえ、30年前の様に週末夜に適当な場所に集まって楽しむという事が出来なくなっています。

大規模なオフ会を主催している方の嘆きがTLに流れてきますが、確かにどんどんと車で集まれる場所は少なくなって来ている印象があります。

勿論、車で集まるのを禁止する理由として、マナーの問題があるのも確かです。

高速道路のPAや道の駅等は、集会を目的とした場所ではありませんし、集会によって一般の人の休憩も憚られるようでは、禁止となるのも仕方ありません。

自分も辰巳PAに行って、夜10:00頃に閉鎖されるのを見ていると、交通の便が良く、騒音も比較的問題にならなそうな場所に車好きが集まれる場所があればいいのにな、と常々思うのでした。

 

自分も考えた同じコンセプトの飲食店

そんな事を考えているうち、自分も車好きが集まれる飲食店をやってみたいなぁという思いがこみ上げてきた事がありました。

千葉の山奥の土地を調べたりした事もありましたが、先ずは自分が用意出来る資金から最適な規模感を想定し、始めるならどうしたら良いかをおぼろげながら考えていました。

でも、本気でスタートするというわけでもなく、もし自分が車好きの飲食店を経営したら? という頭の体操のようなシミュレーションの様なレベルのものです。

例えば、千葉フォルニア至近の長浦に「カフェモカ」というお店がありました。

直線距離で千葉フォルニア(袖ヶ浦海浜公園)まで4kmほど。

千葉・東京方面から国道16号を通って千葉フォルへ行く場合に必ず通過するポイントです。

自分もこの存在は知っていて、いつか行ってみたいなぁと思っていたら、昨年(2018年)の8月末で閉店となってしまいました。

40年の歴史がある袖ケ浦市長浦の「珈琲屋 カフェモカ」が8月末日に閉店

 

残念なニュースではありましたが、それならカフェモカの建物を居抜き(厨房機器や店内設備をそのまま)で借りて、ここで飲食店を開くのもアリだなと思いました。

居抜きで借りれば、当然ですが、設備等を最初に用意する必要はありません。

従って、開業時の初期費用を大幅に下げる事が出来ます。

次に立地です。

袖ヶ浦海浜公園(通称:千葉フォルニア)との直線距離が4kmほどと、車のスケールから言えば至近です。

毎週多くの人が千葉フォルへ集まっていますし、そこから至近である事のメリットは大きいと思われます。

そしてGoogle Mapで確認する限り、店を中心に駐車場は30台分ほどあります。

先ずは30台を確保していれば、車好きが集うには充分でしょう。

そして、国道沿いの工業地帯であり、周辺に住宅はほとんどありません。

騒音の問題も、住宅街ほど神経質にならずに済むと思われます。

料理の方は、ブログのエントリにもある様に、多少の心得はあります。

(それでも実際の調理は料理人を雇って経営する形でしょうけど)

また、旧カフェモカのメニューを踏襲し、今までのお客さんに引き続き利用してもらう事も考えられます。

そして、既に40年という長きに渡りこの地でカフェを経営して来られたという実績があります。

しかし、2019年の10月に消費税が10%に上がり、益々外食産業には強い向かい風となります。

なので、もし開業するにしても、今はタイミングが悪すぎます。

少なくとも増税の影響を見極めてからだなと思いました。

 

以上のように、本気で始めるわけではないですが、かなり考え込みました。

もうTLには残っていませんが、簡単な内容をツイートもしています。

 

Y君が飲食店を開くと宣言

そして、この構想を軽くツイートをしてからちょっとしてから、Y君が乗り物好きが集まれる飲食店を開くとツイートしました。

実は、もっと前からもチョコチョコツイートしていたみたいなのですが、自分が気づいたのは昨年くらいかな?

若い人が同じことを考えてやるなら、若い人に任せた方がいい。

ましてY君のフォロワーは自分を遥かに超える4万人超。

自分がやるより、若者を応援しよう!!

と思いました。

ちなみにその時、自分はこんなツイートをしています。

そう、先を越されちゃったなぁって(;^ω^)

でも、同じ志の人、しかも若者がやってくれるなら応援する側に回らなきゃねって思い、その後は彼のお店の進捗状況を楽しみにしていました。

 

そして雲行きが怪しくなって来る

そんなにお店の進捗状況ばかりツイートしているわけではないので、時々流れてくるのを読む程度でしたが、どうやら開業資金が足りないらしい感じのツイートが流れてきました。

 

どうやら資金繰りに困っている様子。

これだけでは内情が良く分からないけども、ここで何人かのフォロワーさんがクラウドファンディングの提案をしていました。

その1

 

 

 

その2

その3

その4

 

ちょっと載せきらないのですが、他にも沢山クラウドファンディングをやってみたらどうか、というリプが寄せられていました。

中には、方式としてAll-in方式なら希望額集まらなくてもOKという情報を教えている人もいました。

また、本人もクラファンでの調達にちゃんと懸念される点を自覚していました。

自分も、この時内情が分からなかったので、クラウドファンディングもアリじゃない?って思っていましたね。

 

そして突如クラウドファンディング開始

そして先程のツイートが6月なので2ヶ月ほどはお店の改装が進んでいる報告などがあってお金の話は特に無かったように思いますが、先日、突如クラウドファンディングを開始するとツイートを行いました(現在は削除されており、画面キャプチャ出来ませんでした)。

以下はクラウドファンディングのサイトの当該プロジェクトのキャプチャです。

目標額は500万円!!

リターンは、お店のグッズ(パーカーなど)が中心でした。

金額は3,000円~150,000円。

 

非難轟々のリプライ

これに対して、物凄い数の非難リプが付きました。

多くの意見が、クラウドファンディングで調達する前に、そのGT-Rを売却しろ、という論調です。

自分もそう思います。

実際、GT-Rを売る覚悟は出来ていると過去にツイートもしてましたしね。

しかしどうやら、車の所有権がローンを掴んでる信販会社のものであり、売却するにはローンの完済が必要で、ローン残額と相殺してもどうやらアシが出る様な感じでした。

自身の経験からも、銀行系ならほぼ担保としての所有権はつかないけど、それ以外のローン会社では大体所有権はローン会社ですね。

例えば、残価設定ローンではほぼ間違いなくローン会社名義になります。

そして、金融関係での資金調達(融資)はほぼ全滅の様です。

これも普通はちょっと考えにくいですが、20代で定職がなく、GT-Rの負債がいくら残っているか知りませんが、総量規制を考えると年間の返済額が年収の1/3を超えてるかギリギリくらいなのであれば、確かに無理でしょう。

そして、自分が感じたもう一つは、とにかく調達額の大きさ。

9月に開店したいって言っていて、一ヶ月前の今どき500万円も足りないってのは、ちょっとどうなの?と。

これはちゃんと事業計画書を見せてもらわない事には、おいそれと出資出来んぞと。

それで、リプをしたのだけどなしのつぶてで、事業計画書を公表する感じではない感じだったので、なら出資すればさすがに見せてもらえるだろうと思い、出資しました。

 

見通しの甘い資金計画

結局、クラウドファンディングのサイトから事業計画書の開示を要求するメッセージを送ったものの、返ってきた返事は定形メッセージのようなもの1通だけ。

残念ではあるけれど、これは誠意がある対応とは思えないかなぁ。

そして、色々と調べてみると、そもそもかなり見通しの甘い資金計画だった様です。

分かっているだけで、自己資金は300万円、不足分が500万円。

お店となる古民家は既に調達済みで、購入したのか賃貸なのかはわかりませんが、灯籠等もある日本庭園風の佇まいで、駐車場用の土地も相当に広いです。

(出資後、実際に現地を訪れて現場確認しました)

もし購入していたとしたら、田舎ではあってもこれだけで1,000万は下らなそうです。

もしかしたら、親父さんがこれを購入し、Y君はその他で500万円を調達するという算段だったのかもしれません。

借金をして事業を興すのは否定はしませんが、店舗を確保したり、その改装作業をする前に、まず最初に金策を立てなくちゃダメでしょう。

そのアテが出来てからスタートするのが当たり前なのに、見切り発車してしまって、お金が足りませんのでクラウドファンディングお願いしますってのは、流石に反感を買うし、このまま開業に辿り着けても、まともに経営が出来るとは到底思えません。

 

とにかく難しい飲食店の起業

素人が脱サラとかして起業するのに飲食店はもっとも悪手と言われています。

以下から引用させて頂きます。

飲食店経営に手を出したら、その先には「地獄」が待っている(三戸 政和) @moneygendai
退職したら好きな飲食店を経営したい…そんな夢は絶対NG!? 飲食店経営にはどんな闇があるのか、夢だけでは厳しすぎる現実をベンチャー投資のプロが突きつける!!

日本政策金融公庫が行なっている「新規開業パネル調査」における業種別廃業状況において、調査期間の5年間(2011年から2015年)における全業種の廃業率平均が10.2%であるのに対し、飲食店・宿泊業の廃業率は18.9%となっている。

全業種を通して1番の廃業率だ。

参入障壁が低いため、よく考えずに気軽に始めてしまう人が多いためなのかもしれないですが、とにかくネットをサクっと検索すればいくらでも出てくるんですよ。

それでもオレは成功する!!

そうです。

若い人は、自分の能力を過信しがちです。

しかし、その無鉄砲さが若者の取り柄でもあります。

それで本当に成功してしまう人も稀にいます。

なので、乗り物好きが集まれる飲食店開くって夢は全然否定しません。

出来れば若者を応援したいと自分も思っています。

しかし、余りにも不勉強です。

多くの人が言う様に、舐めてると言われてしまっても仕方ない状況です。

起業に必要な知識、例えば事業計画の立て方から始まり、資金調達方法や会計知識、銀行での融資に纏わる与信の内情など。

それに加えて経営の知識、例えばマーケティング論や、飲食店の経営で言えば、例えばFLコストやFL比率。

お店を構えるなら防火管理者、飲食ならば食品衛生責任者も必要。

社員を雇うなら雇用関係(社保や年金など)や就業規則等…。

その辺りをどこまで勉強したのか。

 

また立地にも多くの不安があります。

場所は市原中学校の直ぐ側で、以下の航空写真の中央にある古民家です。

前にあるR297は日中そこそこ車通りもあるので、閑静な場所というわけでもなさそうですが、周辺に住宅が多数あります。

恐らく、この辺りの農家の方々で、高齢者が多いと推測されます。

ここにカスタムカーが爆音を轟かせて集まる…。

これは騒音問題で周辺住民との軋轢が生じそうです。

もし訴訟を起こされたらどうするのでしょう?

恐らくそこまでの深い思慮はないのではないか。

そう考えてしまいます。

 

そして、肝心の料理。

どうやらY君本人は、鮮魚店での勤務経験があるらしく、料理について完全な素人ではないみたいですが、その経験からか目玉となるメニューが海鮮丼…。

海鮮丼なんて原価率が高い代表みたいなメニューを目玉に据えてしまうというのも…。

冷凍で賄えるものも多いとは思いますが、カフェの代表的な軽食に比べると、鮮魚はアシも早いし、お客が来なければ廃棄する量も多くなる…。

(写真は自分が作った海鮮丼です)

 

元々のコンセプトがプロダクトアウトなので、こんな店作ったからどうじゃ~!!

って感じなのも分かります。

しかし、多くの飲食店が廃業する理由もそれが原因の場合が多いのです。

こんなに美味いもの作ったから絶対お客さんで賑わうはず、内装が素敵でインスタ映えするから話題になるはず…。

みんなそう思って初めて廃業の憂き目に遭っているのです。

そこには、顧客のニーズを汲み取るフェーズが想定されていません。

マーケットインとまでは言いませんが、何かしら事前調査を行い、始めてからもPDCAをひたすら回し続ける必要があるでしょう。

その辺りの覚悟と言うか準備というかが全く出来てないように感じ取れるので、残念ながら今の時点では成功する確率は極めて低いと言わざるを得ません。

 

以上のことから、ほとんど全く勉強せず、自分(達)が現状出来る事とノリで突っ走ってきた感が否めませんし、やりたい事を盛り込みすぎてて、風呂敷広げすぎ、いたずらにコストが掛かっている様にしか見えません。

それが感じ取られてしまうので、応援したくても出来ないという状況です。

 

これからどうなるのか?

現状、事業計画も、現在の彼のB/S(貸借対照表)も、C/F(キャッシュフロー計算書)も開示されていないので、単に周辺の情報から類推するしかありませんが、開業すら厳しいと見ています。

また開業出来たとしても、相当に厳しいと考えざるを得ません。

本人は何とかすると言ってますが、どうなる事やら…。

全く経験なく資金もない人は、基本的に小さく生んで大きく育てる。

これが成功への道と思います。

アドバイザーやコンサルをつけるなどして、もっと勉強し、出資しても良いと思えるようになってくるのを期待します。

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コメント

  • 飲食店を開く事自体は悪くないとおもいますが(かなり厳しいですが…)資金調達が出来ていない状態で、仕事を辞めてしまう(しかも親子で⁉️)のはどうかと思います。
    もう少し事業計画をキチンとしなければならないかなと…

    by ピコ次郎 €2019年8月17日 10:03 PM

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お酒と車が好きな酒粕(sake + cars)GTです。 頻繁に料理を作り、お酒を飲んで居ます。 休日は車でドライブやグルメ巡り。 車は小さい車(特に軽自動車)、MT、オープン、後輪駆動が好き。 ある時はサーキットでスポーツ走行、ある時は林道を駆け抜け、ある時は海辺をオープンでドライブ。 小型車を中心に13台の車を所有。

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