自動車ローン選び
先日、S660のα特別仕様車「ブルーノレザーエディション」の見積もりを貰った話を書きました。
大人の雰囲気ムンムンで、とても欲しくなってしまいます。
大昔にNBロードスターのVSと言うラグジュアリーなグレードを新車で買ったことがあったのですが、それに近い所有感をもたらしてくれると思います。
そのロードスターは、2シーターではあまりにも厳しくなって売ってしまったのですが、それが今でも心残りです。
現金派? ローン派?
さて、いざ車を購入しようと思うとついて回るのが資金繰りですよね。
現金一括でバーンと買える人はいいですが、現実的にはローンを組む人が多いのではないでしょうか。
私も車はローン派です。
大学時代の友人に、現金で支払えるお金があっても敢えて自動車はローンで買う、と言う人が居ました。
もし故障などの不具合等が発生して揉めた時にローンの支払を止めてしまえるから、と言ってた気がします。
自分はそんな状況になった事は一度もありませんが、彼のFD3Sはエンジンの調子が悪くて新車保証でエンジン載せ替えてました。
友人は、また慣らしからやり直しかーって嘆いていました。
…以上、全然関係ない話でした(*´Д`)
もちろん、FD3Sはいい車です
ローン形態(残価か、通常か)
さて自動車ローンにも最近は、通常の分割ローンのほかに、残価設定ローンってのがありますよね。
車の残価を設定して、総額から残価分を引いた残りの部分だけをローンにすると言う奴です。
自分は、先代コペン(L880K)を購入した時、残価設定ローン(ダイハツ・ワンダフルクレジット)にしました。
コミコミ210万円でしたが、頭金80万円入れて、ボーナスなしの均等で月2万ちょいでしたので、すごく楽でしたね。
車の買い方として、自分的には大いにアリだと思っています。
但し、
・車検証の所有者がクレジット会社になる
・基本的にいじれない
・距離制限がある(超えた分は残価から減額)
・傷とか事故とかで減額される
などの制約もあります。
自分の場合、コペンを大変に気に入ってしまい、返す気全然無くなったので、3年後に残価分を再ローンしました。
そしたら3年の均等払いで月々3万円と支払いが1万円もアップ。これなら最初から普通ローンの5年で組んでた方が良かったんじゃ…orz。となりました。
そして苦節6年、ようやくこの7月にローンが終わります。
やっほ━(゚∀゚)━!!
どんどんパフパフ。
晴れてコペンちゃんが本当に自分のものに。
なのでごく個人的な体験から言わせてもらうと、気に入って自分のものにしたくなる可能性があれば通常ローンで、特にコダワリもなく下駄代わりに3年ごとに乗り換えてくのなら残価設定ローンが良いと思います。
残価設定ローンの向き不向き
ところで、残価設定の場合知っておきたい事実があります。
実は残価設定ローンには、向く車種と向かない車種があるのです。
向く車種とは、簡単に言うとローン後の残存価値が高い車。
逆に向かない車種とは、ローン後の残存価値が低い車です。
ざっくりとした例で説明しますね。
例えば、100万円の車を買って5年後の残価率が40%なら、ローンは残価分を差し引いた60万円分を支払う形となります。
しかし、同じく100万円の車を買って5年後の残価率が20%なら、ローンは80万円分を支払う形となります。
60万円と80万円ということは、同じローン期間で比べると、後者の方が多く支払いが発生する、と言うことになります。
同じ100万円の車でも、このように残価率が低い車の場合、同じ期間(この場合5年間)でより多くの金額を支払わなくてはならないのです。
つまり、この様な車種の場合、残価設定ローンを組むメリットがあまりない、とも言い換えられます。
S660を残クレで買う(残価率のお話)
で、今回のメインのお話です。
S660を残価設定ローン(ホンダの残クレ)で買ったらどんな塩梅なのか?
調べてみましたm9( ゚д゚)
実は、先日ディーラーに貰った見積書にはクレジットプランとして残クレの計算が記されていたんですね。
それを見て知った驚愕の事実。
…お分かりいただけただろうか?
なんと60回払い(=5年)後の最終回支払金(=残価)が107万円もあるのです!
ざっくり見て半分くらい残ってる。
すげぇ。
3年なら50%程度残る車種は多いけど、5年でこの数字は驚異的。
S660の残価率
と、言うわけで、S660の残価率を調べてみました。
それがコチラです。
モデル | グレード | ミッション | 車両本体価格 | 3年後残価(率) | 5年後残価(率) |
S660
|
Buruno Leather Edition
|
6MT | 2,280,000円 | 1,266,668円(55.5%) | 1,055,556円(46.2%) |
CVT | 2,280,000円 | 1,266,668円(55.5%) | 1,055,556円(46.2%) | ||
α
|
6MT | 2,180,000円 | 1,211,112円(55.5%) | 1,009,260円(46.2%) | |
CVT | 2,180,000円 | 1,211,112円(55.5%) | 1,009,260円(46.2%) | ||
β
|
6MT | 1,980,000円 | 1,100,001円(55.5%) | 916,667円(46.2%) | |
CVT | 1,980,000円 | 1,100,001円(55.5%) | 916,667円(46.2%) |
ご覧の通り、特別仕様車かMTかCVTかは関係なく、S660は全てこの数値で一定のようです。
ちなみに自分が残価設定ローンで先代コペンを購入した時は、3年後で残価率60%でした。
その頃(2011年)はまだ3年までしか設定が無かったのですが、コペンだけが60%と一番残価率が高かったのです。
今回S660を調べてみるたら3年後で55.5%と、初代コペンには僅かに負けますがほぼ同じ数字です。
つまり、軽スペシャルカーは残価率が高いのです。
それより何よりも5年後。
5年後で46.2%も残ってる…
って凄くない?
これなら、支払いも相当に楽になります。
実際、頭金なしのボーナス払いなしの均等で¥30,000-を切っていますから。
ホンダ軽の残価率一覧
それではと、ホンダの他の軽自動車の残価率も調べてみました。
それがコチラ。
モデル | グレード | ミッション | 車両本体価格 | 3年後残価(率) | 5年後残価(率) |
N-BOX
|
G | CVT | 1,270,000円 | 540,926円(42.5%) | 352,778円(27.7%) |
G Lpkg | CVT | 1,370,000円 | 583,519円(42.5%) | 380,556円(27.7%) | |
G Lpkg Turbo | CVT | 1,470,000円 | 626,112円(42.5%) | 408,334円(27.7%) | |
Custom G | CVT | 1,480,000円 | 630,371円(42.5%) | 411,112円(27.7%) | |
N-WGN
|
G | CVT | 1,164,000円 | 485,001円(41.6%) | 323,334円(27.7%) |
Custom G Turbo | CVT | 1,515,000円 | 631,251円(41.6%) | 420,834円(27.7%) | |
N/
|
G | CVT | 1,320,000円 | 586,668円(44.4%) | 366,667円(27.7%) |
X Turbo | CVT | 1,710,000円 | 760,001円(44.4%) | 475,001円(27.7%) | |
N-ONE
|
G | CVT | 1,185,000円 | 460,834円(38.8%) | 329,167円(27.7%) |
Premium Tourer | CVT | 1,657,400円 | 644,545円(38.8%) | 460,389円(27.7%) | |
VAMOS | G | 3AT | 1,374,000円 | 458,001円(33.3%) | 343,501円(25.0%) |
同じ車種(モデル)ならグレードでの差異は無く、一定の残価率となっており、5年後の残価率はNシリーズ全てで27.7%でした。
途中からそれに気づいて、多少調べるグレードを割愛しました。
モデル末期にも関わらず現在(2017年)も月販1万台を超える大人気車のN-BOXですら、5年後の残価率は27.7%と寂しい数字なのです。S660がいかに残価率が高いかお分かりいただけるかと思います。
ちなみに、3年後の残価率はモデルによって多少異なり、Nシリーズの中ではN/(スラッシュ)が一番高く44.4%。
同じく一番低いのはN-ONEの38.8%でした。
確かにN-ONEの販売台数は寂しい限りなので分かるんですが、N/も売れてないと思うんだけどな…。謎。
(自分はどちらも好きなモデルです)
人気のVEZELは?
参考までに普通車で人気のVEZELも調べてみました。
モデル | グレード | ミッション | 車両本体価格 | 3年後残価(率) | 5年後残価(率) |
VEZEL | G | CVT | 1,920,000円 | 853,334円(44.4%) | 586,667円(30.5%) |
VEZEL | HYBRID | DCT | 2,270,000円 | 1,092,964円(48.1%) | 777,686円(34.2%) |
こちらはハイブリッドの方が若干残価率が高くなっていますね。
一般的には軽自動車の方が残存価値は高いと言われています。
VEZELは人気車なので、普通車でも高めなのでしょうね。
あの話題の車は?
さて、ここまで調べると気になるのが、じゃ2,500万円を超えるNSXはどうなんじゃい? ということでしょう(笑)
調べてみました!
ジャ〜ン。
モデル | グレード | ミッション | 車両本体価格 | 3年後残価(率) | 5年後残価(率) |
NSX | – | DCT | 25,984,000円 | 残価設定なし | 残価設定なし |
なんと残クレの設定はありませんでした(ノ´Д`)ノ
なんと残念…orz
初代NSX(NA1/NA2)が今でも数百万で取引されている事を考えると、それなりに行けそうに思うんですけどねー。
メーカーとしてはリスクが高いのと、さすがに2,500万円超の車を残クレで買う人はいないと言う想定なんでしょうね。
結論
と、言うわけで、長くなりましたが結論としてはS660は残価率が非常に高いので、残クレで買ってもOK!
と思います。
しかも5年乗っても半分近く残価があるので、オススメは5年ですかね。
5年も乗れたら、結構満足行くと思います。
逆に3年だとお得感があまりありません。
そして、最終的に自分の物にしたい人は、普通ローンで買うべし。
と思います。
ダラダラ書いた割にはフツーの結論になってしまいました。
では、また次回。
(※TOP画はホンダのHPより転載)